クリスマスケーキのお話
こんにちは クゥ デ ラパン オーナーシェフ米田です。
今日はちょっとケーキ屋さんのクリスマス時期の裏事情についてお話しをしようと思います。
クリスマスといえばケーキ店は1年で一番忙しいイベントなのは皆様もご存知かと思います。
そしてこのイベントのコワいところは、需要が供給を上回ってしまうことなのです。
一人あたりの作業量も許容量を確実に超過しているでしょう。
そんな現実の中で、御来店下さったすべてのお客様にケーキを渡さなければいけないのは至難の業と言っても過言ではありません。どこのお店も長年培ったアイデアを駆使して効率よくケーキを作っていると思います。
そして皆さんもこの季節になると、クリスマスケーキの予約をすると思います。
ここで、私が長年疑問に思い続けて30数年 今もほとんど変わらないシステムのお店が多いと思います。
それは、予約をして買ったケーキよりも、予約をしないで買ったケーキのほうが新しい という矛盾が起こるのです。
これはケーキ店にとってどうにもならない現実なのですが、24日当日からケーキを作っていたらどうにも間に合わないのです。よって前日から作り始め 「予約分をキープする」これが一番多いパターンですね。10年前は当店もそうでした。そして朝作ったものを、当日販売用。私たちの業界では、「フリー」と呼びます。フリーで買ったほうが、新しい可能性が高いのです。予約分はお客様が来たら直ぐ渡せる状態を作る結果がこうなってしまうのでしょう。では作った順に売ってゆけばいいのでは?とお思いでしょうが、それを入れ替えたりするゆとりが無いほど緊迫状態なのです。
前日作った物でも当日作った物でも変わらないと思う方もいらっしゃるかと思いますが、比べたら違う事に気づきます。
これがクゥ・デ・ラパンが予約を受けずに、当日直接販売にした理由です。
最後までお読み下さりありがとうございました。
今年のクリスマスも作りたてのケーキを皆様へ